部屋と沈黙

本と生活の記録

見知らぬ人よ/週報 2/3〜2/9

2/3(月)
節分。すっかり忘れていたので豆は無し。鬼も福もある人生。18時になっても空が明るい。


2/4(火)
今日は野菜を茹でる日とす。


2/5(水)

食用豚をペットとして飼うことになったカップルのポストと、豚肉レシピのポストが並ぶ。その落差に目眩がしそうだ。「飛べない豚」と「飛べる豚」がいるみたいに、「食べる豚」と「食べない豚」がいるのか。あー……まずい、深く考えると落ち込むやつだ。
そういえば、うちの父は幼いころに鳥を飼っていたせいで、鶏肉を食べない。


2/6(木)
バタフライのクラスは今週もお休み。30分だけ泳いで帰る。
バレンタイン・デーが近いからか、コンビニのデザートコーナーにチョコレートのお菓子がたくさん並んでいる。


2/7(金)
失恋するための段取りとして、まずは恋を手に入れなければならない。
というわけで、100円ショップのバレンタインコーナーへ行ってきた。バレンタイン・デーは、恋を手に入れるための(もしくは失うための)最強イベントである。今のところあてはないが、参加して損はすまい。宝くじも買わなきゃ当たんないのと同じ感じで、参加してたらぽろっと恋に落ちるかもしれん。

可愛い箱、色とりどりのリボン、ラッピングペーパー。見ているだけで楽しい。あてがなくてもこんなに楽しいんだから、あてがある人はむちゃくちゃ楽しいだろうな。

ちなみにあてがある人は、こういう無駄な買い物はしない。でも、可愛い。カセットテープのピンバッジ、100円だよ。


2/8(土)

トロールズのライブチケットを買う。今回は福岡にした。去年行った広島クラブクアトロは、階段の上り下りが大変だったから……。ないものねだり、誰、ホロウェイとか聴きたいな。楽しみ。

楽しみといえば、3/1(日)に、NUMBER GIRLのライブがYouTubeで生配信されるってよ!やったー!!観られないだろうと思ってたから、本当に嬉しい。本当に嬉しい!ヘッドフォンに繋いで聴けるように準備しよう。

いや、その前に、4月の東京行きの手配をしないと……。行きたいところの位置関係や定休日を考えながら予定を組み立てているんだけど、途中で嫌になってしまう。東京の地理を知らなさすぎるし、変に真面目だからダメなんだよな。持ちものリストなんてクソくらえ、財布とスマートフォンと下着だけ握りしめて家を出るくらいの肝っ玉があれば……。頑張れ、私。いずれにせよ、前乗りしたほうがよさそうだ。行ってみたいところがたくさんあるし、3泊4日にしようかな。
とにかく、完璧な予定じゃなくていいよ、また行けばいいよ。


2/9(日)
近くにいる人たちよりも、ブログを読んでくれる遠くの見知らぬ誰かのほうが、私のことをよく知っているかもしれない。普段の私は体裁を整えようとするし、自分の内面の深いところまで、わざわざ開示しようとは思わない。不思議な気分だ。面識がある人よりも、面識のない人のほうが、私を知っているなんて。
その人を知ることって、一体なんなんだろう。自分自身のことだって未だによく分からない。一人の人のなかに「知っているようで知らない人」と「知らないようで知っている人」がいる。だからこわいし、おもしろい。
文章を書いているとき、私は私に話しかけているような気がする。

世界との結び目/週報 1/27〜2/2

1/27(月)
世界に一つだけの花」とはいうものの、私は、自分自身のオリジナリティに関して、ほとんど期待していない。たしかに、肉体としてはオンリーワンだとしても、私の考えそうなことは、既に他の誰かが考えていそうなことだからだ。
0から1を生み出す、オリジナリティのかたまりみたいな天才を羨ましく思う。でも、そうはなれない。ならば、この世界のあらゆる「1」を組み合わせて、ささやかなオリジナリティを獲得するしかない。「世界に一つだけの組み合わせ」。自分の手で世界との結び目を作っていくことが、いつか自分自身のオリジナリティに繋がると信じて。

詩作するAI。ランダムな組み合わせ、パターンの天才であるAIに「既存の詩」を大量にインプットし、詩作させる。そこから生まれた詩は、やはり「既存」であるがゆえに、オリジナリティとは無縁なんだろうか。
6.1秒という詩作の過程で、何の感情も伴われていない、というところもおもしろい。詩のかたちをした入れ物。その入れ物の美しさを、詩作した本人(AI)は知らない。


1/28(火)
そういえば、以前、タロットカードを勉強し始めたという知人に「自分では選べない誕生日とかと違って、タロットカードは自分でカードを選ぶから、その“選ぶ”っていうこと自体が、なんかいいね」などと言ったところ、思いのほか感動されたことを思い出した。
思いつきでテキトー(いい加減)に言ったことが、適当(良い加減)に響いた幸運な例だ。ほんとに、私はいつも思いつきで喋るから、そのテキトーさが誰かを傷付けることもあるんだぞ、と思う。申し訳ありません。

まあ、それは置いといて、「ランダムな思考」を獲得するのに、タロットカードはひとつの手段になるかもしれない。カードには「意味」だけがあり、「意思」はない(なんてことを書くと、タロットカードの精神性を信じている人には怒られそうだが……)。ランダムな「意味」の羅列が、自分の「意思」に別の方向性を与えて、思いもよらない組み合わせ(未来)が生まれるかもしれない。


1/29(水)
長さにして八分の一の虹を見る。


1/30(木)

「そうする以外、ほかに方法がない」こと。


1/31(金)
スーパーの食料品売り場で買い物をしていたら、右手にチョコレート、左手にミルクキャンディを持った取引先のSさんに声をかけられた。最近ご結婚されたことは知っていたけれど、年度内で退職するという。うちの上司が計画しているらしい送別会について「ジョ◯フル(ファミレス)でいいよ、その気持ちだけで嬉しいよ」などと言う控え目で心優しい女性なので、とりあえずジョイ◯ルだけは阻止しようと心に決めた。


2/1(土)
絵本ナビショップのセールにて購入したTシャツが届く。

左から、きくちちき『しろとくろ』、トミー・ウンゲラー『すてきな三にんぐみ』、ヴァージニア・リー・バートン『せいめいのれきし』。メーカーはグラニフ。男女兼用だからか、SSサイズでも少し大きめなのが難点ではあるが、なにしろ本が好きなので気に入っている。

ついでに買ったtupera tupera(ツペラ ツペラ)のFACESバンダナとふくろうピンバッジ。
可愛い。可愛いものが大好きだ。


2/2(日)
大阪府青少年健全育成条例の改正案では、18歳未満との交際は「真剣」以外すべて違反になるという。人によって浮気のボーダーラインが異なるように、真剣さに対する考え方も、人によって微妙に異なるような気がする。ということは、真剣さの程度を判断する人間が代われば、違反かそうでないかも変わってしまうんだろうか。
ていうか、条例に定められずとも真剣に交際しろよな。

タイムラインは走馬燈/週報 1/20〜1/26

1/20(月)
失恋するための恋がない。
「失恋しちゃうかも……」という、助言のふりをした星占いの呪いの言葉に、そもそも失う恋がないから無敵だと勝ったつもりになっていたけれど、全然負けている。もしかしたら、失恋したくないから恋をしない、失うのがこわいから手に入れようとしない、いちばん虚しい状態に陥っているのかもしれない。
だから、今年は恋をする。とりあえず好きになる。眠る前と目が覚めたあとに思い出す。名前を呼ぶ。そして失恋する。


1/21(火)
月に1回、自分のご褒美デーをつくる。
マイクロソフト人工知能、AIりんなが立ててくれた今年の目標。


1/22(水)
もしかして、誰の肩も持たないから友達が少ないんじゃないか。いや、むしろ誰の肩でも持つからか?

職場でも、自分の立場とはあまり関係なく「正しいな」とか「いいな」と思った方の肩を持ってしまう。そのせいで、自分の所属しているチームが所長と揉めていても、ときに所長の意見を支持してしまう私は、チーム内でやや孤立している。

今日も、チームリーダーが所長に対してトンチンカンなことを言い始め、どうしても味方することができなかった。主張そのものはチームの利益につながることだから支持したいのに、そのやり方が、まるで当て付けみたいなんだよな……。

「正しさ」だけがすべてではないし、「正しさ」だけをすべてにしたら危険だと分かっていても、「正しさ」を選んでしまう。私は冷たい人間なのかもしれない。たまに寂しい。

もしそれが正しくないことでも、その人の肩を持つことができたら。


1/23(木)
ここ最近、ツイッターに過去の写真や動画をアップし続ける原さんに対して、川崎さんが「まーちゃん(原さんの愛称)死ぬのか?」とツイートしてて笑っちゃったんだけど、まじで死なれたらほんとに嫌だから「いいね」ができなかった。川崎さんのひねったコメントは「いいね」でも、「まーちゃん死ぬのか?」「いいね」はよくない。全然よくない。

とはいえ、この世界にあるすべてのタイムラインは、いつか走馬燈に変わってしまう。

走馬燈といえば、筒井秀行の『書道教室』はおもしろかったな。ヘンテコな舞台演劇のようで、なんだかよく分かんないんだけど笑えるし、最後にはちょっと感動する。妙に居心地の良い、不思議な漫画だった。

書道教室 (リュウコミックス)

書道教室 (リュウコミックス)


1/24(金)
1時間残業しても完成しなかった書面に「つづく……」と殴り書き、上司に提出する。
帰り際、その上司と水曜日のいざこざについて立ち話。所長側の立場である上司と、チーム側の立場である私で情報共有し、何はともあれ仕事をするなら機嫌良くやりたいよね……というところで意見が一致する。
波風にも立て方がある。


1/25(土)


1/26(日)
ドキュメント72時間の年末スペシャルを、ようやく半分まで観る。向井秀徳がナレーションを担当した回もあって驚いた。その辺にいそうな人たちが、それぞれ、その人なりに生きているのを観ると、なんかもう泣いちゃう。きっと、ひとつで、一瞬だからだ。