部屋と沈黙

本と生活の記録

持たない暮らし、持つ暮らし

ミニマリストほど物の話をしている。

というのは乱暴な言い方かもしれないけれど、ミニマリスト、シンプルライフ系のブログを読んだときの妙な感じ、その不思議さについて考えていたら〈そうか〉と気づく。彼らの多くは物の話ばかりしている。○○の時計、鞄の中身、ワードローブはこれとこれ――。彼らの「物」が持つ「替えのきかなさ」に、時どき息苦しくなる。物にとらわれない生き方って、本当はどんなの?

スーツケースひとつ分で暮らしていける、そんな「持たない暮らし」に憧れはする。でも私にはきっと無理だ。持っている本が多すぎるし、役に立たない可愛いものが、すごく好きなんだ。
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今年買った、役には立たない可愛いもの。ヴィンテージのブルーアスター、磁器の蓋物、写真立て、陶器の猫。写真を準備しながら、ほぼ花柄であることに我ながら驚く。以前はもっと質実剛健なものが好みだったのに、たぶん、歳のせいだろう。小花柄好きのばあちゃんになっていく。

もうひとつ、今年買った可愛くはないけど役に立つもの。
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100均のゆたんぽ。小さくて軽いから布団の中で邪魔にならないし、足の裏でもてあそぶのがぬくいぬくい。朝まで蹴っ飛ばさず布団の中にあれば、ぬるくなっているだけでひんやりしないのも良い。

夜、ゆたんぽとしろくまのポットに沸かしたてのお湯をそそぐ。ゆたんぽを布団に押しこんでソファに座り、あったかいお茶を飲んでから眠る。

今週のお題「今年買ってよかったもの」〈2014年をふりかえる 2〉