部屋と沈黙

本と生活の記録

小確幸と大爆発

小確幸 〈しょうかっこう〉
(名詞)小さいけれど確かな幸福のこと。村上春樹氏が作って広めた。
(例文)冬の夜に猫が布団に入ってくる瞬間が私の小確幸だ。

f:id:roomandsilence:20150222101759j:plain:rightうちに帰って、お酒を飲みながら本を読むのが私の小確幸。大抵は図書館で借りた本を読む。マルケスの『百年の孤独』も、お酒を飲みながら二、三週間かけてこつこつ読んだ。読み切ったけれど読めたのかどうか。

あとは料理のレシピが載ったレジ横の薄い冊子とか、新聞とか、コンビニコミックの日もある。このあいだの『深夜食堂』映画版アンソロジーはおもしろかったな。


百年の孤独』を返して『メイスン&ディクスン』の上巻を借りる。去年の今頃『LAヴァイス』を読んだけど、頭が爆発するんじゃないかと思ったよ。日記帳につけた感想文を書きうつしておく。


2月16日(日)晴れ
『LAヴァイス』を読む。ピンチョンの著書の中では読みやすいとされている作品みたいだけど、かなり混乱した。人物図をつけながら読むべきだったのにそうしなかったから、誰が誰だかよく分からないことも多かった。ひとつひとつ、物を並べる作家で、映像的というか、ほんとにこと細かく描写してあって、目で見られたらいっぱつなのに言葉だから反乱を起こす。本筋は読めてると思うけど……。一人ひとりの〈悪意〉が独り歩きして、いつのまにか〈悪意〉そのものにあやつられている。ものすごく見当違いなこと言ってるかも。


そういえば映画化してる。


割引された製菓用チョコレートを見つけられないまま、15日には閑散とした売り場に〈遅れてごめんネ!〉のポップが立ち、16日には沖縄特産品コーナーになっていた。