会期終了間際のミッフィー展を見に、福岡三越へ行ってきた。世界初公開の〈ファースト・ミッフィー〉と、「ミッフィーの大切なもの」をコンセプトに選ばれた原画、スケッチ、制作資料など約300点が展示されている。規模的には小ぢんまりしたものだった。
1955年、ディック・ブルーナが幼い長男のために描いた『ちいさなうさこちゃん』(ファースト・ミッフィー)は、線の太さがまちまちで、色の塗りむらもある素朴な雰囲気の絵本なんだけど、1963年に描き直された第2版は、より洗練されたグラフィックデザインの絵本になっている。「もうこれしかない」ところまで突きつめられた線は真に迫って隙がないのに、どうしてだか柔らかい。ミッフィーが大粒の涙を流していると、心臓を掴まれたように苦しくなる。そういうシンプルで洗練されたものと、複雑で人間的な感情が結びつくのはとてもおもしろい。ミッフィーと一緒にお家の窓から顔を出して記念撮影ができるスペースもあったけど、一人きりなので断念する……。
そして圧巻のグッズコーナーで馬鹿買い*1!チラシによると、展覧会限定グッズが400点以上あるみたいで(展示作品より多い)、今も増え続けている。ミッフィーこけしのガチャガチャとか、帰ってネットを見るまで知らなかったよ。見たかった……見たうえで選びたかった!
1.図録
アートディレクションは祖父江慎。一冊ずつビニールでパッキングされているのが地味に嬉しい。このあいだのトーベ・ヤンソン展の図録も祖父江慎だった。
2.nijntje1963フィギュア
いじらしいほどの可愛さ!
3.キーホルダーとピンズ
キーホルダーは輪っかを外してキーケースに、ピンズはエコバッグに。
4.ブックマーク
アルミのような素材。かたくて軽い。
5.ポストカード
何枚かは送る用。2月12日に発売されるミッフィーの切手を貼って投函したい。
6.Tシャツと手ぬぐい
くすんだ青にファースト・ミッフィーのプリント。ブルーナ・カラーの青じゃないから着やすそう。手ぬぐいの図案は『うさこちゃん おばけになる』。ハンカチ代わりの普段使いに。……広げて撮ればよかったね。
▼トーベ・ヤンソン展
*1:頭が馬鹿になった状態で買い物をすること。衝動買いに近い。ちなみに爆買いは、有り余る財力でもって、うなるほど買い物をすること。