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部屋と沈黙

本と生活の記録

短い旅行〈京都編〉

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お昼前に京都へ到着し、そのまま岡崎のカフェ〈メメントモリ〉へ。〈今日のごはんプレート〉をいただく。メインは鶏つくねのハンバーグ。ボリュームたっぷり、野菜そのものが美味しいから、なお美味しい。疏水沿いの桜は満開。眺めながらゆっくり食べる。

食後にはホットコーヒーを。香ばしくておもしろい、今までに飲んだことのない味。穀物系と言っていいものか……?きなこのボタンクッキーはサクサクほろほろ。おなかが落ち着くまで、文庫本を読んで過ごす。

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メメント・モリ」らしく(?)、祭壇のようなインテリア。
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近くには図書館、美術館、平安神宮ほか、リニューアルオープンした〈ロームシアター京都〉も。テナントの蔦屋書店は何かの間違いかと思うくらいに狭く、2階には小洒落たレストランが、3階には忘れられた図書室みたいにひんやりとした閲覧スペースがあった。

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河原町をぶらつき、小さい買い物を少ししたあと、〈六曜社地下店〉へ。ブレンドコーヒーとドーナツを注文する。ブラックでもすっと飲める、ちょうどいいコーヒーと、素朴な味の温かいドーナツは、最上級の“普通”さ。ハウスブレンドの豆を100g買う。

多和田葉子の朗読イベントへ。私が敬愛する作家は概ね死んでいるから、生きていて、会えるのならば、それは本当に素晴らしい。わずかな低音が底に響く声で、写真でしか見たことのなかった人が本当にいた。四六版の『雪の練習生』にサインをしていただく。いい歳なのに女学生みたいにどきどきして、一言一句息継ぎしながら、どうにかご挨拶できた。


f:id:roomandsilence:20160411201931g:plain:right夜、電車で大阪のホテルへ移動し、翌日は伊丹市立美術館へ。〈エドワード・ゴーリーの優雅な秘密展〉を見学する。修正のあとがほとんどない緻密で不吉な原画は、銅版画かと見紛うほど。なんでも『不幸な子供』は、ゴーリー自身、壁紙を描き込むのが嫌になって、5年ほどほったらかしにされていたらしい。台湾では高い栗で〈高栗〉。ミュージアムショップではポストカード2枚と、公式図録よりおもしろそうだったMOEの特別編集号を買う。


梅田に戻るため、もう一度「あの」福知山線に乗る。行きも帰りも、大きいカーブでは少し緊張した。日常的にこの沿線を使う人々にとって、毎日はもう「日常」だろうか。それとも。


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お昼ごはんは〈ホワイトバードコーヒースタンド〉で。ナスのアラビアータはご家庭の味、コーヒーもやや酸味があって舌に残る。家族へのお土産は〈千寿せんべい〉を。それから、新大阪駅構内のパン屋〈パンデュース〉のパンが思いのほか美味しかったことも記す。