部屋と沈黙

本と生活の記録

「ていねいな暮らし」と自己愛、その他

知らないあいだにシャーリイ・ジャクスンの『くじ』が文庫化されて、村上春樹の新作が発売されようとしている。『騎士団長殺し』なんていうタイトルからして、冒険小説なんかな。この際、未読の『女のいない男たち』とか『多崎つくる』を読んでみようか。それとも『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』を読み返そうか。なんとなく浮き足立つ。
『くじ』はさっそく買いに行った。

今更ながら2016年を振り返ると、大厄にもかかわらず転職をしたし、大きな買い物(自動車の購入)もしたし、11月末からは一人暮らしを始めた。人生で二度目の一人暮らし。忙しい。でも、生活することは自分自身を大切にすることと同じなんだと思う。料理をするのも片付けるのも、もとを正せばすべて自分の快適さのためなんだから。
「ていねいな暮らし」に憧れたり、いい気持ちになったりするのは、そこに自分自身への愛情が感じられるからで、「ていねいな暮らし(笑)」と茶化したり、嫌悪したりするのは、そこに見え隠れする自己愛に辟易するからなんだろう。
個人的には「適当かつテキトーな暮らし」で自分を大切にしまくりたい。生活を続けることが、いつか自分自身を救う。

ブログの更新も、テキトーでなく適当にこなしていきたいとは思うのだが……。