部屋と沈黙

本と生活の記録

週報 10/28〜11/3

10/28(月)
次男に旅行をプレゼントされたが長男は気が利かない、お小遣いをくれるかと期待していたら、なんの悪気もなくぼんやりしている、という話をジムでよく会うおばちゃんから聞かされ、長女である私には耳の痛い話だった。思い当たる節がありすぎる。


10/29(火)
その性質から考えて、それを避けるためには「息をしない」のがいちばんじゃないかと思うものの、息を止めたことによる反動で呼吸が不安定になり、むしろリスクが増すとも考えられ、あるいは、それを「胃の中にたまった空気・ガスが“口”から排出される現象」と定義するのなら(Wikipedia)、とにかく口をつぐみ、鼻呼吸を心がけることによって避けられるとも思え、そもそもーー

明日、初めて胃透視(バリウム)検査をする。不安だ。


10/30(水)
健康診断で健康を害す。胃透視検査で本当に大変なのは、バリウムを飲むことでも、げっぷを我慢することでもなく、バリウムを出すことなんだと実感した。以下、うんこにまつわる話をします。

胃透視検査そのものは、想像していたほど苦ではなかった。たしかにバリウムは飲みにくかったし、発泡剤でげっぷの予感はしたものの、我慢できないほどではなかった。固い診察台の上で細かく体勢を変えながら「こんなもんか」と思っていたら、そのあとが「こんなもん」じゃすまなかった。

バリウムをなるべく早く体外へ出すための下剤の効き目が凄まじく、検査終了の3時間後に一発、その後はお察しのとおりである。トイレに行くたび出てくるのはうんこというよりバリウムのそれで、尻から漂ってくるあの甘い匂いが私を妙な気分にさせた。人体は筒である。構造的にはトイレットペーパーの芯と大差ない。底抜けだ!


10/31(木)
NUMBER GIRLツアーチケット落選のお知らせ。その代わり、セブンイレブンのクジで桃のゼリーが当たった。やったね!くっそー。

首里城で火災。燃え盛る炎の映像が、読んだことのない三島由紀夫の『金閣寺』を連想させる。


11/1(金)
毎朝、コーヒー豆を計るたびお世話になっているタニタと、the band apartがコラボして音楽フェスが開催される。立ち消えになったかと思っていたから嬉しい。日程調整したい。


11/2(土)
iPadYouTubeを再生するときのピクチャーインピクチャーについて、ようやく理解できた。要するに、おっきくしてから、ちっさくするんだな。これで音楽を聴きながら作文できる。


11/3(日)
台所でスパゲティーをゆでているときに、電話がかかってきた。相手は知らない声色の女ーー、ではなく母方のばあちゃんで、クロスワードパズルの答えを教えてほしいと言う。夏目漱石の『坊ちゃん』に登場する数学教師のあだ名(山嵐)と、コーヒーの抽出方法で最後が「ん」、2文字目が「い」(サイフォン)。

スパゲティーは電話のせいでアルデンテというには心もち柔らかくなりすぎていたけれど、この村上春樹的状況にもかかわらず、私に物語が始まることはなかった。

ねじまき鳥クロニクル〈第1部〉泥棒かささぎ編 (新潮文庫)

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ねじまき鳥クロニクル〈第2部〉予言する鳥編 (新潮文庫)

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ねじまき鳥クロニクル〈第3部〉鳥刺し男編 (新潮文庫)

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