部屋と沈黙

本と生活の記録

GGKKNRSSSTW→ SWNKRKSTGSG

アルファベット順に並べられたペトロールズの新譜“GGKKNRSSSTW”。「好きに並び替えていい」とおっしゃっていたらしいので、やってみた。

全11曲の並べ方は11!(11の階乗)=39,916,800通り。

“KAMONE”を中心として、“SMOOTH ME”から始める。もうひとつの柱は“TANOC”。ラストは“GO AHEAD”。

大枠を決めたあとは小さな組み合わせを少しずつ作って繋げていく。ただ、ひとつ並びを変えただけで全体に影響するから、だんだん嫌になってきて、諦めと消去法込みのパズルになってしまった。とてもじゃないが、39,916,800通りあるなかのベストだとは言い切れない。

また、基本的に音の感じとテンポだけで決めていったので、歌詞やタイトルの意味は並び順に影響していない。例えば、“WAON”は五十音の「わをん」とも読み替えられて、意味的にもいちばん最後だと収まりがいいけれど、そういう選び方はしていない。そもそも、音楽を聴くときに歌詞をほとんど意識しないため、そういう選び方ができない、とも言える。

※以下、読むとしょうもない呪いにかかる可能性があります。


1 SMOOTH ME(朝、朝焼け)
1曲目。即決。

2 WAON
何度も聴いているうち、歌詞がとてもいいことに気づく。この曲こそアルバムの重しになる曲だと思う。物語のすべてを見渡せる目次のような、派手さはないけど土台になる曲。

3 NIGERO
“KAMONE”までに1曲挟みたかったので、余っていた“KOMEKAMI”と“NIGERO”を比べ、よりテンポの速い“NIGERO”を入れた。
それにしても、「藪から棒」という歌詞から自動的にルー大柴(藪からスティック)を思い出してしまう。これを読んだあなたにも、同じ呪いがかかったことだろう。

4 KAMONE
このアルバムの心臓部。

5 REVERB
“KAMONE”の空気をスイッチさせるための選曲。この並びは比較的すぐに決まった。

6 KOMEKAMI
“NIGERO”よりもテンポが遅かったため、ここに。消去法で申し訳ない。

7 SEKKINSEN(夕)
夕方や夜のような印象の曲だったので、後ろのほうへ。

8 TANOC
“SEKKINSEN”との音のつながり方は悪くないと思うんだけど、どうだろう。それにしても、ずいぶん情緒不安定な歌詞だ。ちなみに、この曲には林修先生がいる。

9 GIRL(パチパチする粉のついた小さな飴)
裏から入ってるせいで他の曲と繋げにくいし、オープニングっぽい雰囲気もあって、いちばん悩んだ。
とりあえず、入るときの音が“TANOC”の終わりの音と馴染むような気がするし(なんか、折り返す感じ)、いきなりディストーションのかかったフレーズが入るのも変人ぽいから、“SHAPE”とつなげることにする。

10 SHAPE(変人)
他の曲とは雰囲気が違う。変わってる。褒めてる。カウントの取り方がかっこいい。

11 GO AHEAD
途中から、この曲で終わらせるのか?と思いつつ、もうだいぶ疲れていたので、考えないことにした。


で、呼び方だが、もう「二枚目」でいいんじゃないかな。「ハンサム」っていう意味もあるし。ハンサムな音楽。ただ、ライブだとハンサムというより骨太なんだよなぁ。そこがいいところでもある。

9月末に行ったライブ“3Code”の感想も、近日中に更新します。

GGKKNRSSSTW

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