部屋と沈黙

本と生活の記録

タイムラインは走馬燈/週報 1/20〜1/26

1/20(月)
失恋するための恋がない。
「失恋しちゃうかも……」という、助言のふりをした星占いの呪いの言葉に、そもそも失う恋がないから無敵だと勝ったつもりになっていたけれど、全然負けている。もしかしたら、失恋したくないから恋をしない、失うのがこわいから手に入れようとしない、いちばん虚しい状態に陥っているのかもしれない。
だから、今年は恋をする。とりあえず好きになる。眠る前と目が覚めたあとに思い出す。名前を呼ぶ。そして失恋する。


1/21(火)
月に1回、自分のご褒美デーをつくる。
マイクロソフト人工知能、AIりんなが立ててくれた今年の目標。


1/22(水)
もしかして、誰の肩も持たないから友達が少ないんじゃないか。いや、むしろ誰の肩でも持つからか?

職場でも、自分の立場とはあまり関係なく「正しいな」とか「いいな」と思った方の肩を持ってしまう。そのせいで、自分の所属しているチームが所長と揉めていても、ときに所長の意見を支持してしまう私は、チーム内でやや孤立している。

今日も、チームリーダーが所長に対してトンチンカンなことを言い始め、どうしても味方することができなかった。主張そのものはチームの利益につながることだから支持したいのに、そのやり方が、まるで当て付けみたいなんだよな……。

「正しさ」だけがすべてではないし、「正しさ」だけをすべてにしたら危険だと分かっていても、「正しさ」を選んでしまう。私は冷たい人間なのかもしれない。たまに寂しい。

もしそれが正しくないことでも、その人の肩を持つことができたら。


1/23(木)
ここ最近、ツイッターに過去の写真や動画をアップし続ける原さんに対して、川崎さんが「まーちゃん(原さんの愛称)死ぬのか?」とツイートしてて笑っちゃったんだけど、まじで死なれたらほんとに嫌だから「いいね」ができなかった。川崎さんのひねったコメントは「いいね」でも、「まーちゃん死ぬのか?」「いいね」はよくない。全然よくない。

とはいえ、この世界にあるすべてのタイムラインは、いつか走馬燈に変わってしまう。

走馬燈といえば、筒井秀行の『書道教室』はおもしろかったな。ヘンテコな舞台演劇のようで、なんだかよく分かんないんだけど笑えるし、最後にはちょっと感動する。妙に居心地の良い、不思議な漫画だった。

書道教室 (リュウコミックス)

書道教室 (リュウコミックス)


1/24(金)
1時間残業しても完成しなかった書面に「つづく……」と殴り書き、上司に提出する。
帰り際、その上司と水曜日のいざこざについて立ち話。所長側の立場である上司と、チーム側の立場である私で情報共有し、何はともあれ仕事をするなら機嫌良くやりたいよね……というところで意見が一致する。
波風にも立て方がある。


1/25(土)


1/26(日)
ドキュメント72時間の年末スペシャルを、ようやく半分まで観る。向井秀徳がナレーションを担当した回もあって驚いた。その辺にいそうな人たちが、それぞれ、その人なりに生きているのを観ると、なんかもう泣いちゃう。きっと、ひとつで、一瞬だからだ。