部屋と沈黙

本と生活の記録

村上春樹 x UT

村上春樹の小説とUTがコラボするらしい。

趣味欄を「読書」で埋めてきた数多の人間の端くれとして、気にならないわけがない。何度でも言うが、私はなにしろ本が好きなので、持っているTシャツも本にまつわるものが多い。

このラインナップだったら『ダンス・ダンス・ダンス』Tシャツかなぁ。ポケットのワンポイントが可愛い。羊男ピンズも良いね。ていうか、フジモトマサル佐々木マキだよ!

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自宅のフジモトマサル・コレクションと、『カンガルー日和』に寄せられた佐々木マキの挿絵。良いよねぇ。好きだな。このあいだ、バンアパ関連の記事で佐々木マキのマンガ『うみべのまち』を引っ張り出してきたけれど、私にとって初めての佐々木マキ体験は、マンガではなく絵本だった。

どろぼうたちのよる

どろぼうたちのよる

佐々木マキの絵本『どろぼうたちのよる』には、ちいさなお話が2つ3つ入ってて、そのなかに「女の子の影を連れ歩くおじさん」みたいなエピソードがあるのね。影を盗まれたおじさんが、意図せず女の子の影を手に入れるんだけど、これも案外悪くないって、受け入れるんよ。

当時の私はまさしく女の子だったから、自分の影が見知らぬおじさんと歩いているところを想像して、変なような、怖いような気持ちだった。歳をとった今では、おじさんの視点から、ナボコフの『ロリータ』みたいな、どことなくフェティッシュな空気を感じたりもする。

それにしても、幼いころの私が実態のない影のほうに感情移入していたなんて、あらためて考えるとおもしろいな。できるだけいろんな方向から物事を見たいと思っていても、いつのまにか私もおじさん側だもん。今だって、ちゃんと向こう岸がある。子どものころの自分に教えられた気がする。

そういえば村上春樹の『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』でも、影は重要なモチーフになっている。

ともあれ、買うとしたらXSだけど、メンズだからやっぱり大きいのかなぁ……。

個人的には、トラッドとかフレンチシックっぽい感じのファッションが好きなのね。ほどよくかっちり、スカートはAライン、みたいな。だから、最近のオーバーサイズの流行は、あんまりおもしろくない。

ユニクロに限らず、S、M、Lでサイズ展開している既製服は概ね大きい。とくにユニクロはトップスの着丈が長い。シャツは、スカートやパンツにインするから、肩さえ合っていればまぁいいとして、Tシャツはほとんどインしないから、ぱっと見のバランスがすごく間延びした感じになってしまう。オーバーサイズが流行り始めた2、3年くらい前からずっと、なんでわざわざこんなことをするんだと思い続けてきた。オーバーサイズのせいで、さらに大きい。さらに長い。サイズが合わない。オーバーサイズ好きには申し訳ないけれど、はやく廃れるよう願っている。ごめんね。

むろん、バンドTシャツもでかい。