部屋と沈黙

本と生活の記録

音楽

ZAZEN BOYSツアー MATSURI SESSION & アルバム『らんど』感想

12月の最初の土曜日と2月の最初の日曜日に、ZAZEN BOYSのライブへ行ってきた。広島と福岡。そのあいだの1月24日に、ZAZEN BOYS12年ぶりのフルアルバム『らんど』が発売された。 2023.12.2 Sat. LIVE VANQUISZAZEN BOYSをライブハウスで観るのは実に4年ぶりで…

COME BACK TO BREIMEN JAPAN TOUR 2023 感想

10月最後の土曜日に、BREIMENのライブへ行ってきた。久しぶりの都会(広島)が嬉しくて、ぎりぎりまでお買いものをしていたため、開場時間をすこし過ぎて到着。幸い、まだ入場は始まっていない。整理番号を尋ねてまわり、列に入れてもらった。年齢層は思った…

美麗島 Underground 感想

久しぶりに音楽ライブへ行く。山口情報芸術センターで開催された“美麗島 Underground”、出演は台湾のインディーズバンド落差草原WWWW(ぷれいりー)、Mong Tong(もんとん)、百合花(りりうむ)の3組。とりあえずYouTubeで1曲ずつ聴き、チケットを買った。…

the band apart 25th anniversary ITa FES 感想【後編】

ITABASHI x TANITA x asian gothic label presents ITa FES “the band apart 25th anniversary” 2023.4.15 Sat. ~ 2023.4.16 Sun.日曜日、快晴。痛いくらいの強い日差しに、きのうの天気はなんやったん?と思う。前日は寒すぎて飲めなかった生ビールを片手に…

the band apart 25th anniversary ITa FES 感想【前編】

板橋区荒川河川敷で行われたthe band apart主催の音楽フェス“ITa FES”へ行ってきた。5年の延期を経た記念すべき第1回は、バンド結成25周年の節目でもある。私が初めてバンアパを知ったのが大学1回生のころだから、かれこれもう20年くらい経つ。とはいえ、フ…

Sexy Zoneに本気出す

新品のノートと削りたての鉛筆のような新年が、ただのノートとただの鉛筆みたいな日常になるのに、そう時間はかからない。もう1月も下旬だよ。あけましておめでとうございます。年明け早々、職場にコロナ陽性者、濃厚接触者が多発して超忙しかった。幸い私は…

○○っぽい音楽

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇中歌“星座になれたら”が「バンアパ*1っぽい」と聞き、YouTubeで聴いてみた。たしかに、これまで聴いたどの「バンアパっぽい」よりもバンアパっぽい気がする。きっと原さんのベースが好きなんだろうな〜。良い曲だと思う。…

2022年12月11日、NUMBER GIRLの再解散によせて

向井秀徳は語らない。向井秀徳は見据える。眼差しで刺し、暴かれる正体を、無言のまま指し示すのだ。2022年12月11日、NUMBER GIRLが再び解散する。冒頭の文章は、私がNUMBER GIRLについて書こうと決めたときに思いついたものだ。かっこつけるところはしっか…

コロナ禍によって暴かれたライブシーンにおけるモッシュ及びダイブの諸問題について

Twitterのトレンドで「モッシュ」を見かけ、あ〜そうだったと思い出す。長期にわたるコロナ禍で忘れかけていたのだが、一部のライブやフェスではモッシュやダイブが起こるのだ。これは、私が30代に入るまでほとんどライブへ行かなかった理由のひとつでもある…

the band apart 9thアルバム“Ninja of Four”全曲感想

ライブで初めて聴いたときの印象をたよりに、the band apart 9thアルバム“Ninja of Four”の感想を書く。音楽のジャンルに疎いため、素人感丸出しの表現を駆使するしかない。個人的には楽しく書いた。それに、このあいだのアジゴシ配信で、川崎さんのギターが…

the band apart 9thフルアルバム“Ninja of Four”リリースライブ SMOOTH LIKE BUTTER TOUR 感想

土曜日はthe band apartのライブを観に福岡へ行ってきた。個人的には2年8ヶ月ぶりのバンアパ(配信ライブを除く)。ファン歴はまあまあ長いほうだとは思うけれど、実際にライブへ行くのは2回目だから、いつものレコ発ライブがどういうものか、よく知らない。…

ベースは対話する

自らを「リズム・ベース派」と称し、安易に「ベースが良い」「ドラムが良い」などと言ってしまうけれど、それって一体何が「良い」のだろう。音楽を聴いているときのことを思い返してみる。まずは主旋律がある。それを口ずさみ、頭のなかでベースラインを鳴…

portrait in music / リズム・ベース派の私がギターソロについて考えたこと

「サブスクではギターソロを飛ばす若者が多い」らしいとTwitterで見かけて、へえ!と思う。おもしろいな。同じ音楽を聴いていても、人によって聴こえ方が違うと気づいたのは、私が小学生のころだった。 私はどちらかというと音楽をかたまりで聴くタイプと言…

見る。頷く。/ 向井秀徳アコースティック&エレクトリック 感想

金曜日。有給休暇を使い、福岡シティへ向井秀徳を観に行く。この日のために新調したキャリーバッグを転がしながら、私はある種の“ためらい”も引きずっていた。私は賭けをしていた。“一般で取れたら行く”。でもそれは賭けでもなんでもなくて、自己決定を自分…

興味津々すぎる

ASPARAGUSの渡邊忍がブログを書いている。忍のブログ、シノヴログ。知らなかった。ていうか「シノヴログ」って良いね。ふたつの言葉のおしりの音とあたまの音が同じとき、くっつけてひとつの言葉にしたくなる気持ち、分かる。会話のなかで不意にそういう言葉…

あなたのいない風景 /「年末にマリウスを見守る会」会長報告

2021年の年明けに「取り急ぎSexy Zoneを推す」と書いた。これはその年間報告書である。「年末にマリウスを見守る会」の会長として、書いておかねばなるまい。カレンダーの到着を心待ちにしながら、2月には予約注文していたコンサートのDVDが届いた。テレビ番…

“あなた”でいるのは簡単じゃない

素敵な曲を見つけた。 緑でいるのは簡単じゃない自分のうちにある美しさを認めて「美しい」と言えるのは、とても美しいことだと思う。なんか、意地悪になっちゃうことあるもん、自分に。「私」もあなたからすれば「あなた」だよ。「私はあなたを尊重したい」…

SMOOTH LIKE GREENSPIA 2021 感想

「県外だから」と諦めていたバンアパとアスパラのライブを配信で観た。 2021.9.18 sat. SMOOTH LIKE GREENSPIA 2021 服部緑地野外音楽堂the band apartとASPARAGUS。彼らの音楽がかっこいいことはたびたび書いてきたけれど、今回もやっぱりかっこいい。アス…

WILD BUNCH FEST. 2021の開催中止に寄せて

WILD BUNCH FEST. 2021の開催中止が発表された。火曜日の正午、スマートフォンのロック画面に表示された「中止」のニ文字を見たとき、私に落胆はなかった。やっぱりね、という諦めの気持ちもなかった。かなしくもなければ、悔しくもなかった。「音楽を止める…

忍びかもしれない / 渡邊忍 F.A.D25周年シリーズ“210821” シノヴの三度目のお祝い三度目の正直 感想

あとどれくらいで「渡邊忍のハードなファン*1」になるのだろう?「渡邊忍のファン」であることは確かでも、ハードかどうかが分からない。ハードすぎると敵になってしまうのであれば、己のハードさは自覚しておくべきだ。でないと、自分でも気がつかないうち…

真ん中のドは絶対 / the band apart(naked)『3』に寄せて

3歳でヤ◯ハの音楽教室へ通い、その後どう紆余曲折したのか、小1くらいから中3まではクラシックピアノを習っていた。練習が大嫌いでまったく上達しなかったものの、それでも私のなかに残ったのが“真ん中のド”だ。“真ん中のド”は絶対。ピアノを辞めて20年以上…

日常に響く音

私が暮らすまちに、NUMBER GIRLがやってくる。このあいだ、したり顔で「あの界隈はなんで突然感傷に浸るんだろう?」なんて言ってごめん。お前もな!だよね。7/13正午、NUMBER GIRLの“WILD BUNCH FEST.2021”出演が告知された。音楽フェスの中止がニュースに…

コロナ禍における音楽フェスの中止について私が考えたこと

まともじゃない人のほうが人生楽しそうだよね、とたまに思う。世の中には、まともな人と、まともじゃない人と、まともになりたいのになれない人がいる。ただし、まともじゃない人々は自分のことを「まともじゃない」なんて思っていやしないから、それが世の…

私はあなたに話しかけたい

フルカワユタカの『オンガクミンゾク』、第10回のゲストはthe band apartの荒井岳史。「フルカワユタカのファンで俺を知らないやつはもぐり」と荒井さんが言っていたように、もはや実家の様相で、スクショの1枚すらない。ただ、このあいだバンアパのライブを…

あわいの歌声

「ねえちゃん、9mmって聴く?」当時高校生だった弟から、そう聞かれたことがある。「きゅ……、あ、いしわたり淳治の?」9mm Parabellum Bulletについて当時の私が知っていたのは、元SUPERCARのいしわたり淳治がプロデュースしているらしい、ということくらい…

いつかオーディ様が/ASPARAGUS ONEMAN SHOW【Green or White】~Green Night~ 感想

3月末に配信された無観客ライブを観終わってから、ASPARAGUSのアルバムを買った。こんなとき、Spotifyみたいなサブスクがあればいいんだろうけど、Amazonプライムのおまけコンテンツですら持て余し気味の私にはもったいない。“ASPARAGUS LIVE”と“PARAGRAPH”…

コロナ禍におけるライブ開催および参加の是非について私が考えたこと

5/1、申し込んでおいたチケットの発券開始を知らせるメールが届いていたものの、緊急事態宣言の対象地域が拡大のうえ延長されたことで、私はきっと5月末のライブへは行くことができない。このたびの緊急事態宣言では、イベント開催の制限が緩和されたと聞く…

いつか来る火曜日に向けて

“昨日は月曜日だった。そして今日は、やはり月曜日だ。”昨日は月曜日だった。そして今日は、やはり月曜日だ。いつか来る火曜日に向けて、THE MATSURI SESSIONを行う!!2021年5月4日(火祝)日比谷野外大音楽堂LIVEWIREにて生配信出演:ZAZEN BOYS/NUMBER GIRL…

うれしい知らせ

金曜日のアジゴシ配信で、the band apart (naked)の新譜と、5月からのツアーが発表された。本当にうれしい。今年の4月に予定されていたフェスの延期が発表されたとき、“今”が閉じていくような感じがすごく寂しかったから。なんとなく、開催されるだろうと思…

ごく素直に

フルカワユタカの『オンガクミンゾク』、第8回のゲストは、忘れらんねえよの柴田隆浩。口語系(?)のバンド名といえば、やっぱり「水中、それは苦しい」を思い出す。二十歳前後だったか、音楽雑誌でこの字面を見かけて、あまりのセンスに圧倒されたもん。見…