部屋と沈黙

本と生活の記録

大人だった

髪の毛を切りに行って、仕上がりにひと言「なんか大人っぽくなった〜♪」と言った瞬間、自分がもういい大人だったことを思い出し、「まぁ大人なんだけど!あっはっは〜」とセルフで突っ込めるようになったことがまた、大人っつーか、おばさんに近付いていると感じる。

大人っぽいんじゃなくて、大人だった!

またいつか、大人のくせに大人っぽくなっていたら、「なんか、シュッとした〜!」って言おう。全国の大人の皆さんも、是非使ってみてください。

MUNIEQ Tetra Drip 01P レビュー

ミュニークのテトラドリップを使ってみたよ。カード状のパーツ3枚で構成された組立式のドリッパーで、ポリプロピレン製のパーツをやや湾曲させながら組み合わせていく。フィルターは円錐形に対応。

カップにセットしたところ。カリタやハリオのドリッパーと違って、カップの口を覆わないデザインだから、ドリップ中にどのくらい抽出できたかを確認しやすい。

ただ、私が日常的に使っているコーヒーカップでは、抽出し切る前にフィルターの先端がコーヒーに浸かってしまった。それが原因だとは言い切れないけれど、カリタやハリオよりは苦味が強く出ているような気がしたな。



比較しやすいよう、ガラスのコップにセットしてみた。上からカリタ、ハリオ、テトラドリップ。フィルターをセットしただけだから、実際にはお湯を含んだ豆の重さで、もう少し下がる(さらに浸かる)と思う。対策としては、マグカップみたいな背の高いカップを使うことかな。

もしリデザインするとしたら、開口部をもう少し狭くする(差し込む角度を変える)か、支える部分を長く取るかすると、より良くなるのでは。


とはいえ……もしかしたら、リブがないことがいちばんの原因かもね。フィルターを外そうとしたら、ドリッパーにしっかりくっついちゃってたし。密着した部分からはお湯がほとんど流れていかないとすれば、豆とお湯の接する時間が長くなって、必然的に苦味が強く出そう。各パーツをもう少しだけ厚くして、フィルターと接する面に溝を入れる、とか?

筋金入りのインドア派だから、ドリッパーには軽さも薄さも求めていないし、個人的には好きな味とは言い難い仕上がりだったけど、プロダクトとしてはおもしろいので、もう少し使ってみようと思う。


※定価は1000円(税抜)。アマゾンではあらかじめ送料がのっていることが多いので注意。

MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip 01P-y 09210005006001 イエロー

MUNIEQ(ミュニーク) Tetra Drip 01P-y 09210005006001 イエロー

(ミュニーク)MUNIEQ Tetra Drip 01S

(ミュニーク)MUNIEQ Tetra Drip 01S

同じテトラドリップでも、ステンレス製の方はまた違うだろうな。

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』3D

終演が深夜になるため、お風呂を済ませてから火曜のレイトへ。むき出しの素顔が心許なく、蛍光灯の明るい通路をうつむいて歩いた。足元は一足250円の似非クロックス。ちょっとそこまで、ごみを出しに行くような格好で行く。

前作がおもしろかっただけに「続編がコケるのはよくあること」と、期待しすぎないよう用心していたのだけれど、そういう余計な心配を軽々と超えていく出来だった。これから新たなシリーズを始めるにあたっての布石として申し分ない。

※以下、本筋に関わりのない軽微なネタバレがあります。ご了承ください。


3D吹替版の入場者特典は、レコードジャケットみたいな正方形のミニポスター。

スター・ウォーズ』×『フルハウス』=『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』!?
主人公ピーター・クイルのルーツはもちろん、姉妹同然に育てられたガモーラとネビュラのいびつな関係から、仲間同士の結びつきまで、様々なかたちの“ホーム”が描かれる今作は、「宇宙のいざこざ」と「ホームコメディ」の合いの子であると言えよう。『フルハウス』を思い出してほしい。“hahaha!”と“oh…”の悲喜こもごもだったはずだ。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス』もまた、「コメディ」と「ドラマ」をきちんと見せてくれる。

ウィットに富まない
知的なユーモアやエスプリとは無縁の彼らは、冗談みたいなことを大真面目にやってのける。混じりっけなしの真剣さで、生きるか死ぬかの境目をセロテープに託そうとする、その茶目っ気が好き。テープだってよ、宇宙戦争なのに。

魅力的なキャラクター
なにしろ主人公が恋心を抱いているのは異星人の暗殺者なのだ。スーパーヒーローとか弱きヒロインにありがちな一方向の庇護じゃなく、それぞれが自立し、その上で恋をするなんて素敵だと思う。
ドラゴンボールで言うところの“ベジータ”になりそうなネビュラもいいし、新キャラのマンティスもいい。
公式のキャラクター紹介にはないものの、ヨンドゥの部下であるクラグリンも気になる。彼には、曲者ぞろいのガーディアンズ・オブ・ギャラクシー唯一の良心として、是非頑張ってもらいたいところだ。ああいう一見普通っぽい、スラムダンクのメガネ君的ベンチ要員が、時を経て覚醒するとおいしいでしょ。おいしいに決まってる。

今ひとつなのは邦題くらいかな。原題は“Guardians of the Galaxy Vol. 2”なんだけど、これは主人公が母親から譲り受けたミックステープのナンバリングに掛けられたもので、シンプルながらも深い意図があるのだ。もったいない。