コーヒーを自分でドリップするようになって数年、今さらながら、深煎りよりも中煎り〜浅煎りあたりが好きなことに気がついた。元々酸っぱいものが苦手で、コーヒーの酸味、すなわち浅煎り、中煎りのコーヒー豆をなんとなく避けてきたのだが、「古くなったコーヒーの酸味」と「コーヒーの酸味」は違う。当然だ。
とはいえ、コーヒーの味がむちゃくちゃ好きかといわれると、そうでもない。……いや、もちろん好きなんだけど、味よりも香り、香りよりもコーヒーを淹れる工程そのものが好きだといえる。計量する、豆を挽く、フィルターを折る、ドリップする。一定の型があり技術を伴うようなもの、もしかしたら拳銃の組立・解体(映画でよく見るやつ)なんかにハマってしまうことだってあったのかもしれない。
おそらく、何も考えないでいることに居心地の良さを感じているのだろう。考えようとしない奴は馬鹿だと思っていたこともあったけれど、「考えないこと」は「考えること」と同じくらい大事だ。今になって、ようやく気づく。
- 作者: チュング‐レングトランセバスチャン・ラシヌー
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今週のお題「私の癒やし」