部屋と沈黙

本と生活の記録

日々の漱石

f:id:roomandsilence:20160307214134j:plain:right木曜日、『門』完結。105年ぶりの再連載は全104回、廃品回収のせいで1、2回分の読み落としはあるものの、とりあえずは読んだと言えるだろう。なんともつかみどころのない話だった。それが新聞連載だからなのか、1回1回のあいだに個人的な日々の生活が割り込んでくるせいで、ひとかたまりの小説を読んだ、という気がしない。いつも、脱衣所の洗濯機の上に新聞を広げて、歯を磨きながら読んだ。

9日から『夢十夜』、4月1日から『吾輩は猫である』が再連載される。どちらも「いつか読みたい」と思っていた小説だから都合がいい。日課はしばらく続きそうだ。