部屋と沈黙

本と生活の記録

週報 10/7〜10/13

10/7(月)
iPadが届いた。iPhoneとの連携のしやすさに感動。これまではiPhoneのバックアップ程度にしか考えていなかったiCloudが超便利機能であることを実感する。


10/8(火)
仕事帰りに『ジョーカー』を観る。シンプルなストーリーながら、「信頼できない語り手」であるアーサー(ジョーカー)の目線で語られていくため、鑑賞直後はかなり戸惑った。そして、シンプルなストーリーだからこそ、ホアキン・フェニックスの怪演が際立つ。もはや“演じる”ことを超えた、血と肉と骨だった。


10/9(水)
ネット上にアップされている『ジョーカー』の感想を読む。この映画の掴みどころのなさは、まさに“ジョーカー”というキャラクターそのものだ。


10/10(木)
NUMBER GIRLツアーチケット落選のお知らせ……。

2年分のノーベル文学賞が発表される。毎年「受賞逃す」と報道される村上春樹は気の毒だが、そんなことより、欧州のブックメーカーの予想に多和田葉子が初めて登場したという!私は以前から、日本人作家のなかでいちばんノーベル文学賞に近いのは多和田葉子だと言い続けてきたので、世界がようやく多和田葉子を見つけたかと、本当に嬉しく思った。

とはいえ、もしノーベル文学賞発表のたび「多和田葉子、受賞逃す」なんて報道されたらファンとしては本当に嫌な気分だなと思い、村上春樹ファンの気苦労がようやく理解できた。私にとって多和田葉子は神様みたいなものだ。神様は何も失っていないのに、さも何かを失ったかのように周知されるのは心外である。そもそも「受賞逃す」と報道している記者も、もちろん私も、毎年受賞を逃している側の人間じゃないか。果たせなかったことをあげつらって、何がおもしろいのか。あー、書いてたら腹が立ってきたぞ。
ちなみに神様はあと2人いて、ひとりはリチャード・ブローティガン、もうひとりは尾崎翠である。

Switchで『moon』の配信がスタートする。ずっとやってみたいと思っていたゲームのひとつ。


10/11(金)
雑談ついでに長いことモヤモヤしていた職場での悩みごとを思い切って上司に相談してみたら、上司自身も私と同じく現状を好ましく思っていないことを知り、拍子抜けする。端的に言うと、仕事中にも関わらず距離感のおかしい男女についてなのだが、片方は既婚者である。筆談をしてくすくす笑いあったり、ガチャガチャのマスコットを使ってお人形遊びのようなことをしながら見つめあったり。パーテーションの向こうで男が女の頬に触れているのを見たこともある。入社以来、この男女と私の3人でチームを組んでおり、今後異動の可能性もない。

先日、研修へ向かうためにそれぞれの車で出発し、私も後を追いかけていたら、どこかで落ち合ったのか一台に同乗している彼らを目撃してしまった。不倫なのか、男女の友情なのか、もしくは私が2人から嫌われているのか。不倫ならば個人の自由なのでどうでもいいけれど、男女の友情ならば許容できない自分自身にがっかりするし、ただ嫌われているだけなのかもしれないと思うと落ち込んだ(わりに繊細なので)。

上司から、2人きりになりたいだけだから落ち込む必要はないと言われほっとするのと同時に、取引先にも噂が広まっていると知り、2人の関係は誰が見ても普通ではないことのようだった。

先にも書いたように、不倫は個人の自由だから、していたとしても一向に構わないのだけれど、その代わりに、もう彼らを信頼することはできないと思う。正直、彼らの距離感は気持ち悪い。既婚者がそれをよしとするのも、既婚者と知って受け入れているのも。

私が潔癖すぎるのかなぁ……。


10/12(土)
台風から遠く離れているはずなのに、朝から風が強い。山口でさえこんななのに、関東方面ではどうなっているのだろうと恐ろしくなる。


10/13(日)
北九州芸術劇場で行われる『ドクター・ホフマンのサナトリウム 〜カフカ第4の長編〜』の舞台チケットが買えた!最近注目度が高まっている瀬戸康史が出演するので、取れないかもな〜と思っていたから、とても嬉しい。
本作は、架空のカフカ未発表長編を舞台化したものになるという。『失踪者』は未読、『審判』はむかし読んで、『城』は半分読んだところで止まっているから、公演までに読んでおこう。

村上RADIOを聴き逃す……。

ラグビーW杯の日本代表がスコットランドに勝利。