部屋と沈黙

本と生活の記録

母だった

実家で犬を見守る。

f:id:roomandsilence:20211025214223j:plain:w400

両親が地元のサッカーチームを応援するために遠征しているので、久しぶりに一緒にいる。私はひとりの時間がないと不安定になるタイプだけれど、犬はもともと群れで生活する生きものだから、ひとりぼっちが不安なのは当然だ。

それにしても、実家に一泊するだけなのに、あわや民族大移動である。着替えはもちろん、本、DVD、前日の残りもののスープその他を後部座席に積み込んできた。本は7冊ある。こんなに読まんだろうがよ、と半ば呆れ、でもどうしようもない。読むか読まないかじゃなく、そこにあることが重要なのだ。それだけ今の私の部屋は私に最適化され、実家ではもう暮らせないような気がする。

もっとこう、野良犬みたいにぱっと行って、草っ原で眠るくらいの感じがかっこいいのになぁ。

f:id:roomandsilence:20211025214241j:plain:w400

クリスマスの雰囲気が待ち遠しくて、アイアンツリーにクリスマスベルを飾る。

f:id:roomandsilence:20211025214300j:plain:w400

このあいだのボタンはパーカーに付けてみた。結構可愛いよね!

f:id:roomandsilence:20211025214314j:plain:w400

あとはミッフィー。なんか似たようなの持ってなかったかって?……持ってるよ、持ってるけど、これは木製だし、なんと箸置きにもなる。

f:id:roomandsilence:20211025214329j:plain:w400

すごい!働くね!

ここ最近、TwitterのUIが変更になったことで、母のアカウントを見つけてしまったかもしれない。ホーム画面にランダムで表示されるトピックツイートに、母らしきつぶやきが連なっていたのだ。……いや、らしき、じゃないな。完全に母だった。私よりめっちゃフォロワーいるし、いいねされてんじゃん!ほかのトピックツイートの傾向から考えて、おそらく位置情報も加味されているのだろう。

検索もしていないのに母が見つかるということは、私も母に見つかる、ということだ。ひぃー!……いや、いいけどさぁ、照れくさいじゃんね!よりによって親に見つかるっていう。

たとえば鍵アカにすれば見つからないかもしれないけれど、それは私のやりたいこととは違うし。“自分のために書いている”とはいえ、自分のためだけに書いているわけではない。私とあなたは遠くにいて、いろんなことが違うけれど、とてもよく似ているねって話しかけたいがためにやってる。

あなたがどこにいるとしても、わたしたちはできるだけのことをしてみなければならない。話を伝えるためには、あなたのいるところはとてもとても遠く、わたしたちにある言葉といえば、西瓜糖があるきりで、ほかにはなにもないのだから。うまくゆけばいいと思う。
リチャード・ブローティガン『西瓜糖の日々』より

見つかって小っ恥ずかしいだけならいいよ。でももしネガティブな運用をしている人がいるなら、気をつけたほうがいいかもね。その匿名は匿名じゃないかもしれない。私はどうしようかなぁ。しばらく絵文字だけでツイートするとか?ほら、蟻が10匹で「ありがとう」みたいなさ、蟻の絵文字をこう、1、2、3、4……。