部屋と沈黙

本と生活の記録

お買いもの日記〈広島編〉

久しぶりの広島で、小さなお買いものをちょこちょこしたから、まとめておく。

まずはパーツ。

「ビーズ刺繍の勉強」と「シルバニアファミリーのためのお洋服」を口実に、まだ使うあてもないビーズやパーツをほいほい買ってしまう。かごに入っているほうがParts Club(パーツクラブ)、それ以外は東急ハンズで買ったものだ。眺めているだけで嬉しい。

たまたま通りかかった広場では、良い感じの古本まつりをやっていた。予定外の嬉しい誤算。内田百閒やSFの棚に目移りしつつ、古い雑誌を2冊買う。


ちらしのイラストがこうの史代

このあいだのサンリオ展でも紹介されていた『詩とメルヘン』の昭和51年6月号と、『話の特集』の昭和45年5月号。どちらも福岡の徘徊堂という古書店の棚から。『話の特集』は表紙が宇野亜喜良だね。日本文学が好きで偏屈な人は、話の特集も好きだと思う。

たとえば横尾忠則森茉莉金子光晴植草甚一黒柳徹子澁澤龍彦赤塚不二夫長新太小松左京武満徹和田誠筒井康隆星新一稲垣足穂吉行淳之介金井美恵子伊丹十三野坂昭如遠藤周作深沢七郎寺山修司ーー。


100号記念臨時増刊『話の特集の特集』より

12年くらい前に購入した100号記念臨時増刊の目次から作家名を抜粋するだけで、おもしろそうな雑誌だと思う。

『詩とメルヘン』に掲載されていた西尾君子の「猫は眠ってなどいない」も、すごく良かった。犬好きの私も気に入ったから、猫好きはとくに気に入ると思う。引用したいけれど、小さな詩だからな。。書籍でも出版されたようなので、いつか読んでみたい。国会図書館と、いくつかの公立図書館には残っているようだ。

次は、ダイソーの新しいブランドStandard Products(スタンダードプロダクツ)。100円ショップ好きとして、行かずにはおれん。とはいえ、パーツ選びと古本まつりに時間を要し、ゆっくり見てまわることはできなかった。

1から3まではお香だね。1、2はどちらも20本300円の白檀で、1が中国製、2が日本製(日本香堂)だった。中国製のほうがやや長いぶん、お得なのかな。ものは試しにどちらも買ってみたところ、香りの印象がまったく違う。同じ白檀なのに。。中国製のほうは、華やかで直線的な香り。日本製のほうは、ほんわりした優しい香り。個人的に、直線的なにおいが苦手なので、2のほうが好みだった。

3は、15個300円のコーン型で、アールグレイのにおい。中国製。缶ケースにお香が入っているだけで、ほしくなってしまう。使用感は、、あんまりにおいがしないような?コーン型なのに。私の鼻がおかしかったのかなぁ。

4は、金木犀の香水。500円で、日本製。以前、SNSでshiroの金木犀の香りが話題になっていたことを思い出し、買ってみた。ラベルには「パフューム」とあるけれど、それほど香りが持続しないような気がする。私の印象では、オーデコロンくらい……?*1香りの変化がないのも、金木犀の香りひとつ、ってことだからかな。においの拡散力も低そうだから、ちょっとした気分転換にぱっとつける、みたいな使い方が良いのかも。

5は、さらさらした手触りの小さな花瓶。磁器製で、300円。

そのほか、いなかの本屋さんにはなかなか置いていない本を求めて大型書店(今回は丸善)へ。ほしいものリストに入れていた本を2冊買う。

考えてみれば、ダイソーは広島が本社だし、ビーズのTOHOも、手芸針のチューリップも広島だ。なんて私好みの街なんだろう。

*1:言いすぎ?