部屋と沈黙

本と生活の記録

生活

2023年を振り返る前に、2024年が明けてしまった。年末の恒例だったジャニーズカウントダウンのかわりに、Eテレの2355を見る。

私が引いた(撮った)今年の「たなくじ」。新年早々「天下泰平」とは言い難い幕開けだ。それでも、いつものように生活を続けることが、私や、私の知らない誰かを支える。そう思って頑張るつもりでいたけれど、甥っ子や姪っ子にお年玉を配り、一人自宅へ戻って航空機事故のニュースを読んでいたら、もう耐えられなくなってしまった。

当事者ではない私が泣いてもしょうがない、もっと大変な人がいるのに、お前はいつも自分の感情ばかり、浅ましい、そんな自分が嫌だ、なんのために泣く?などとひとしきり考えたあとで、私は私のために泣いているんだと気づいた。

泣くことは、自分に対するケアなんだと思う。そして、生活もまたケアなのだ。食事をする、洗濯をする、お風呂に入る、眠る。私たちは常に自分自身をケアしている。

泣いてもしょうがない、泣くことに意味はないと、今後はもう言わない。「泣く暇があったら」なんて言葉は、泣くことの本質に気づいていないだけだ。だってケアだから。生活と同じで、疎かにすればいつか壊れてしまう。

募金をするなら、義援金と支援金の違いもきちんと理解したうえで選びたい。返礼品なしのふるさと納税も良いかな。どうかな。分からない。まだ混乱している。混乱していることを自覚していよう。