部屋と沈黙

本と生活の記録

うたた寝のあいまに

日帰りで大阪へ行き、ライブを観て帰るつもりが、演者のコロナ罹患で延期になった。コロナ禍も3年。幸いなことに、私自身は今のところ罹患していない……、と思う。どうしようもなく多忙だが、健康だ。もともと風邪を引きにくい体質ではあると思う。ここ12、3年くらいは、風邪が原因の高熱を出した記憶がない。インフルエンザワクチンも、国によるほぼ強制的な定期接種が撤回されて以降は一度も打っていない。

現在、日本国民の概ね26%が罹患したとのことで、事実、私のまわりもそんな感じ。74%の人は何事もなく、元気そうだ。こんなことを言うのは気が引けるけれど、そもそもが「人による」という印象。ワクチンの有無に関わらず罹患する人はするし、しない人はしない。おそらく、罹患しても重症化しない人が多数派なのだろう。過去に多くの死者を出した新型インフルエンザも、数字だけ見れば生き残った人間のほうが多い。ただ、人間は数字ではないし、感情を抜きに語ることができないから、この問題は一層難しくなる。

たぶん、“誰か”が終わらせてくれるのを、皆で待っているのだろう。もしその“誰か”が間違えたら、その“誰か”にすべてを押しつけるのだろう。そうすれば皆、傷つかずにすむ。その“誰か”をのぞいて。

うたた寝のあいまにアメリカのSF小説を読み、折り紙で栞を作った。

Youtubeの動画を参考に、自己流のアレンジを加えつつ折る。ウィリアム・モリスのデザインペーパーは100円ショップのもの。可愛い折り紙を見つけると買ってしまい、なんとなくぽち袋にしてしまう。ウィリアム・モリスも例外ではない。おそらくこれは“病”のようなものだ。


可愛いけれど、いつ使うんだ

久しぶりにハリオのV60で淹れたコーヒーが美味しかった。豆は市販のもの。悪くない。

舞茸と長ネギとはなっこりーを炒めて煮込み、袋麺を入れて昼食とする。なお「あらかじめ液体スープを丼に入れておきます」という忠告は無視する。

母からメッセージが入り、弟が釣ってきた鰤と鯛のお裾分けを取りに行く。それぞれの刺身と、鰤の切り身、鯛を一尾もらう。あとは野菜、みかん、お菓子。ついでに半纏も引っ張り出し、帰宅後、刺身で晩酌。小説はあと半分。