部屋と沈黙

本と生活の記録

ある事実

いよいよ罹患するかもしれない。

新型コロナウイルス(オミクロン株)の感染が急速に拡大している。運良く罹患を免れたとしても、濃厚接触者に該当すれば自宅待機、軽症であれば自宅療養になる可能性が高そうだ。

というわけで、ポカリスエットの粉末を買った。高校のときの生物の先生が、かつて「飲む点滴」と言っていたことを覚えていたからだ。「市販されている濃度で飲み続ければいずれ糖尿になるから、2倍に薄めるといい」らしい。ごはんが食べられないときは通常濃度、ごはんが食べられるようになったら半分の濃度で飲み分けるといいかもしれない。

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1週間から10日程度は外出しなくてすむように備えるとして、少なくとも必要なのはこんな感じ?

  • お米
  • 冷凍うどん
  • パスタ(+パスタソース)
  • お味噌(インスタントのものも)
  • 豆乳
  • 牛乳
  • 蒸しサラダ豆

豆系が多いのはドラゴンボールのせい。豆(仙豆)に対する異様な信頼がある。野菜や果物は、そのとき自宅にあるものでやりくりするしかなさそうだ。レトルト、冷凍食品もいくつかストックして、パン、お肉も冷凍しておこう。

ビタミン剤も飲んだほうがいいのかなぁ。20代後半で突発性難聴*1をやったとき、ステロイド薬のほかにビタミンB剤も処方された。だからきっと良いんだよ、ビタミン。

いずれにせよ、今日できることは今日しておくのがいちばん良いのかもね。できる限り普段通りを続けておく、というか。普段の私が洗濯したり、お皿を洗ったり、部屋を整えたりしてくれるおかげで、清潔なタオル、清潔な寝具、清潔な部屋で療養ができる。

ちなみに、かの生物の先生は「風邪の治療薬というものは存在しません。現在市販されている“風邪薬”は対処療法に過ぎず、もしも風邪の治療薬を作ることができたらノーベル賞を受賞できるでしょう。皆さん頑張ってくださいね」とも言っていた。すごく驚いたから*2、よく覚えている。

すべての条件が出揃っていない問いに回答しなければならなかった、というのが、このコロナ禍の本質だったのではないだろうか。ワクチン然り、政府の対策然り。私は、すべての条件が出揃っていない問いに“断言で”回答する人間を信用することができなかった。係数が変われば、解は変わる。強要する推進派、強要する反対派、どちらとも相容れない。彼らはベクトルが異なるだけで、盲目的な部分はとてもよく似ている。一途、とも言えるかもしれない。彼らはとても一途だ。

どっちつかずの態度なんて、いちばんずるいのかもしれない。でも、未だに何が正しいのか分からないのだ。未だに。死ぬのはこわい。私の選択は間違っていたのかもしれない。ただ、私の生き死には、必ず、ひとつの事実になるだろう。それが誰かの役に立つのなら、私は書こうと思う。私は私の生き死にを観察しようと思う。

*1:耳鳴りが止まず病院へ行ったところ、低音のみ聞き取りにくくなっていた。聞こえ方のバランスが最悪であるため、高音が頭のなかで乱暴に反響し、気が狂うかと思ったよ。今は大丈夫。耳が変だなと思ったら、病院へ行ってね。治療は早ければ早いほど良いみたいだから。

*2:“風邪薬”のくせに!?なにそれ!と思った。