部屋と沈黙

本と生活の記録

日曜日の午後ファンクラブ

たまっていた家事を片付け、もうなーんもすることがない日曜日の午後が好きだ。そんなときは、昼間っから飲もうぜ。

お酒のアテは、きのう母親からもらったきゅうりの辛子漬けと紫玉ねぎの甘酢漬け。お惣菜のコロッケを魚焼きグリルで温め直す。本日はくもり。窓を開けていると、時折り強く風が吹いて、カーテンを乱暴にふくらませていく。ベランダで洗濯物が揺れる。

私は、どれだけ深酒しても顔色が変わらず、まあそれなりに飲めるほうなのだが、最近すこし弱くなった。飲んでいるあいだは若いころと変わらないものの、そのあとの眠りが浅くなる*1。だから、なんにもない日曜日の真っ昼間に飲むのが最適なはずだ。夕方には抜けて、夜はぐっすり眠れる。

「お酒が飲めると言えば飲まされるから言わないほうがいい」というライフハックに違和感を覚える。なんで“飲ませようとする奴”に合わせてやんなくちゃならないんだろう。嫌だったら断るし、帰りたかったら帰るよ*2。人一人尊重できない奴には好かれなくても構わない。なにより、取り繕うのが面倒だ。

だから“飲ませようとする奴”にも丁寧に接し、場を取り持てる人を尊敬する。器用だし、大人だ。私はわりと嫌なことは嫌だと言っちゃうから、いつまでも子どもみたいなんだな……。

日曜日の午後ファンクラブは日曜日の15時まで。15時を過ぎれば、そろそろ洗濯物を取り込んで、月曜日に着て行く洋服にアイロンをかけなくちゃならない。私なんかは“ものぐさ”のプロなので、いつでも日曜日の午後を迎える準備がある。

*1:寝るために飲む人がたまにいるけれど、眠りとしては非効率的なのでやめたほうがいい。

*2:とはいえ、どちらかと言えば「帰りたくない」タイプだ。